色と文様、仕立て屋の装飾技術をぎゅっと詰め込んだ「ポシェタ」は、身も心もカラフルに染まるマジカル・ポーチ。
ひと角だけゆるやかにカーブする独自のフォルム。周囲には、民族衣装のジュラバやカフタンの縁飾りに欠かせない装飾ロープを施しました。糸の状態で仕入れて、職人にロープ状に縒ってもらいます。
存在感のあるヴォリューミーなタッセルは、装飾ロープと共色。イヴ・サンローランが眠るマジョレル庭園内ブティックにも商品を納めている、由緒ある工房へのオーダーメイド品です。
わたし自身で色を選んだ細い細い糸を撚ってもらうところから始めて、老舗のアトリエがひとつひとつ丁寧に作り出す繊細なタッセル。
ポシェタのタッセルは、スムスムの美意識を注いだ第二の主役とも言える存在。お取り外しが可能ですので、単独でも末長くご愛用いただけます。
※写真はLサイズです。
COLLECTION〈Renaissance〉
再生する、生まれ変わるという意味を持つ言葉、ルネサンス。
古き良き時代のモロッコ。家庭のサロン(応接間)に並んでいたのであろうヴィンテージのクッションを用いて、ポシェタにリメイクしました。
骨董屋やコレクターから譲ってもらった希少なクッション。素材として用いるにあたって強く湧き起こった気持ちは、かつての持ち主たちへのリスペクトでした。
そしてノスタルジックな感情や畏敬の念も。古いクッションをほどきながら、取り返すことのできない過去の時間と向き合っているという意識が強く働いたのです。
そこで浮かんだキーワードが「生まれ変わる」。
人々の心身をリフレッシュし生まれ変わらせてくれる植物の力も借りるべく、ひとつひとつの色柄にはハーブや芳香植物の名前を付けました。
このポシェタをお持ちくださるみなさまの気分や毎日がフレッシュでありますように。
サイプレス:
死と再生。神聖な木の神聖な香り。変化を恐れず受け入れる心。新たな道を切り開くパワー。
イエス・キリストが磔となった十字架は、この木で作られたとも言われているそうです。
このテキスタイルにはすでに「クロワゼ(croisé ;十字形の、交差した)」という名前がありますが、このコレクションの中では新たにサイプレスと名付けたいと思います。
「クロワゼ」は、ポシェタの歴史の中では初めて骨董屋で見つけたヴィンテージのヴェロア。わたし自身、プライヴェートで「クロワゼ」のトートを愛用しています。やさしい色艶や起毛の質感が今とは大きく異なる、特別感の高いテキスタイルです。
〈この商品に関するご注意点〉
本体にはヴィンテージのヴェロアを使用しております。やさしい色艶や起毛の質感が今とは大きく異なる、特別感の高いテキスタイルです。
もともとクッションとして使われていたものを解体しリサイクルしているため、経年による毛並みの磨耗や部分的な剥げ、小さなほころびなどが見受けられることがございます。
時を経て受け継がれてきた素材の持ち味としてお楽しみいただければ幸いです。
ポシェタ〈ルネサンス/サイプレス〉
本体
- M 縦/17cm 横/23cm
- L 縦/22cm 横/32cm
タッセル
- ロープ部分/約1.5cm
- 本体全長 /約18cm
- スライダー /直径1cm
*サイズは目安となります。手仕事の品のため個体差がございます。